ブリブリの日常的な感じ

日常の自分を綴る

ノベンバーステップス

ノベンバーステップスについてだが、ウィキペディアに詳しくあるので、詳しく知りたい人はそっちを見た方が早いです。

俺がこの音楽を聞いたのは、だいぶ前の中学生の頃だった。
その当時も、盲目の琵琶奏者が演奏してて、どうやってオケと合わせてるのか疑問でならなかった。
それと、この演奏表現について、かなり音符化出来ない部分がある事も感じてた。

それで例によって、銀座のヤマハへ譜面の物色にでかけたが、当時みつからず、楽譜を見る事すら出来なかった。
それで社会人になってから再び譜面を見る機会を得た。

輸入の譜面を購入してる人ならわかると思うが、かなり値段が高い。
それで、その時に別の譜面を購入したために、こちらは買えなかった。
しかし、中身については立ち読みして、なるほどという感じがあった。

この音楽は、決められた音符の通りに、独奏楽器が演奏する事を、最初から定めていない。
創作された演奏のための記号が演奏の中心となる。

よって、ソリストの感覚に依存する部分が多々存在し、演奏も様々な形の演奏となっている。
ゆえに、いついつの誰々の演奏がすばらしい…なんて言われる事がある。

これは、よく一般的な演奏家やオーケストラの演奏について、他のものと比較して、こっちが良いとか言ってるのとは、若干内容がちがう。

それはちょっと難しい話になってくるが、このスコアをきちんと見て、そして演奏を鑑賞してみると、なんとなく理解出来るかもしれない。

もしこの曲のスコアを持っていないヘビークラシックファンは、ぜひ、この機会にスコアを購入し、若き武満徹の作曲家としてのすばらしさを、スコアから引き出してみて欲しいと思う。

ちなみに、冒頭の部分なども、通常の音符の書き方とはちがって、パートにまたがって同じ音形が括られてる。
分かりやすいが、非常に見辛い(笑)

休符の小節は消してあったりして、最適化をかけていると、必要パートのみ書かれるから、ページが飛ぶとパートが一瞬わからなくなる。

また、ハープなどもかなり難しい音形がとられてるが、演奏するのはさぞかし大変で、技法が用いられていると予想する。

そんな風にたくさんの楽しみがあるので、スコア読解にトライしてほしいと思います。


武満 徹:ノヴェンバー・ステップス

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