吹奏楽の有名な作曲家 3 吹奏楽の話32
リードの作品をもう一曲。
その昔地域の音楽祭で演奏したことのある曲で、「パンチネルロ」を。
学生にも人気なこの曲は、色々なところで演奏されてると思う。
リードは管弦楽からのリダクションで、特にバイオリンパートをクラリネットなどに割り当て、無謀な要求するようなアレンジとは違って、初めから吹奏楽としての音楽を作曲しているため、難しいパッセージはあるにしても、法外な演奏を要求するような音符は少ない。
こうしたところがまず吹奏楽としての音楽を見つめ、そしてそれを成し遂げるための楽器群の協力といった、全体的かつ総体的な組み立てになっていると思う。
特にこの曲では打楽器が活躍し、スネアドラムは花形である。
クラシック音楽では、あまり目立たない打楽器だが、吹奏楽においては、旋律同様に前に出てくるから面白い(笑)
音楽も、非常に美しいメロディーを展開している。