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吹奏楽の楽器 フルート 吹奏楽の話47

吹奏楽の楽器 フルート 吹奏楽の話47

 

吹奏楽には管弦楽と共通する楽器を使っているが、フルートもまたその一つである。
今日は簡単にフルートの話をしようかと思う。

その前に、作曲家はオーケストラを書くにあたり、それら全ての楽器の特徴をきちんと学んで、技巧的にも無理がないように作曲する。

楽器が進化中だった昔、またそれらの楽器をなかなか手にして学ぶ機会がなかった作曲家は、時にして自分の理想を描いてしまい、無理な奏法を押し付ける結果となっている。

このフルートも、オクターブのトレモロなど、なかなか部分的に難しいフィンガリングがある。
そういったものを多用されると、書かれてる譜面通りに演奏することができなくなる。

またタンギングの問題では、フルートなどは細かいタンギングは得意とするが、リード楽器は細かいタンギングが不得意で、高速で同じ音を並べられると、正確に演奏することが困難。

ドビュッシーの海や、チャイコフスキーの第5交響曲など、リード楽器のクラリネットに、無茶ぶりしてる部分がかなりある。 

フルートの話に戻すが、吹奏楽としてのオーケストレーションでは、本体の厚みが弦楽オーケストラに比べて、かなり分厚い層が構成されているので、フルートの音がしばし聞こえなくなる場合もある。

最高のピッコロなどが聞こえても、なかなかかき消されて、聞こえないことの方が多いかもしれない。

これらの具体的説明については、オーケストレーションについての説明をしなければならないので、膨大な時間がかかるから割愛する。

それぞれの楽器は皆そうだが、その楽器の1番良い音色の音域がある。
フルートは低音域に行くにつれて音がくすみ、高音域は激しく鳴り響く。
構造的な問題もあるのだが、そういったところを考慮して、やはり中音域から高音域にかかるあたりが、1番フルートの美しい音色なのだと思う。

俺の場合は実際の吹奏楽やオーケストラを経験し、生の楽器の音色を聴いた。
管弦楽法伊福部昭さんの管弦楽法などを主に読んで勉強した。

どの作曲家も必ずそういった勉強はしていると思う。

勉強していてもなおかつ、無茶なことをやらせる作曲家もいるが
(笑)

今回八木澤さんが吹奏楽の作曲について、面白い YouTube を上げていたのでそれを載せたいと思う。

ただこの YouTube を見て思ったが、楽典の勉強をしたり、スコアを読んだりするのが、誰かに言われなくても、楽しんで、進んで出来てなければ、そもそもオーケストラの作曲家には、絶対なれないし、作れないと思う(笑)

吹奏楽管弦楽は芸術だから、芸術は覚えることが途方もなく多く、終わりがない。

小さなバンドスコアを作成するのはたやすいが(それでも楽器の特性や技法などは、当然学ばなければならないが)、大規模オーケストラとなると、知識レベルが半端なく必要である。

またいつか機会があったら、オーケストラの作曲について、もう少し話をしてみたい。



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