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管弦楽にはないパート 吹奏楽の話し 3

管弦楽にはないパート 吹奏楽の話し 3

吹奏楽は基本的に木管楽器金管楽器打楽器で構成される。
要するに弦楽器がないということ。

弦楽器は完全に無いわけではなくて、コントラバスが使われるので、それは例外。

一般的に、管弦楽のオーケストラでは使われないパートとして、吹奏楽ではサックスパートがある。

古いスタイルから、アルトサックス2本、テナーサックス1本、バリトンサックス1本の、パートが構成される。
これはアンサンブル上必要な楽器構成だと言える。

最近ではそれにソプラノサックスなどが加えれたり、テナーサックスやバリトンサックスも倍増されたりする。

ここで余談だが、吹奏楽のスコアを見たことがある人は分かると思うが、スコア上トランペットは3本とあるのに、実際の楽団はトランペットが10本ぐらいあったりする。
吹奏楽の音楽は、特に金管は柔軟性があって、音楽的に木管とバランスさえ取れていれば、本数は関係なく、増やしたり減らしたりすることができる。
スコアに関しては、それが最低限の本数だということ。

実際に作曲家としては、スコア上で一番響きがいいように、バランスを考えて作曲しているが、現実問題それだと、ホールの響き等により、薄い場合もあったりする。

あまり難しい話をするつもりはないが弦楽器だと音の融合性が高い。
しかし木管金管だけだと融合性が低いので、ちょっと音を間違えただけでも目立つ可能性もある。

たくさん人がいたら心強いよね(笑) 
 
サックスパートは木管の低音を担当する重要な部分で、どういうことかと言うと、クラリネットは基本的には複数人でカバーしているから、バランス的に、アルトクラリネットバスクラリネットファゴットだけだと、低音部を補うことができない。

吹奏楽の考え方としては木管楽器で一つの世界観を構成できるようになっている。
もちろん金管楽器においても同様である。

管弦楽の場合クラリネットパートが何十人もいるわけではないから、フルートからファゴットまでの構成で、一つの世界観が出来上がっている。

これは、和声の関係でもある。

今回は吹奏楽のためのオリジナル曲ではないが、岩井さんがアレンジして有名になった、アフリカンシンフォニー。

吹奏楽経験者なら、一度演奏したことがある曲だと思う(笑)

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