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吹奏楽コンクール課題曲 5 吹奏楽の話27

吹奏楽コンクール課題曲 5 吹奏楽の話27

吹奏楽コンクールの課題曲は昭和45年から、質が上がってきて、最初の頃はマーチと隔年で自由形式の曲が取り上げられてたが、昭和49年を堺に、昭和50年(1975年)から、加速度的に、素晴らしい課題曲が生まれる。

課題曲シリーズの最初にも言ったが、1975年〜1979年までがピークで、それ以後は、課題曲の質は衰退していく。

時折、素晴らしい楽曲が取り上げられる事もあったが、どの作品も旋律性が貧素で、作曲技法的にも単純であり、ただの課題のための音楽に成り下がった。

それは、平成3年からの、朝日作曲賞吹奏楽課題曲として登用される)からの、一般公募が課題曲に上げられるようになってから、さらにレベルの低下を招いてるいるのは否めない。
これは、一般の作曲家の技術が低下してるということだけでなく、プロの作曲家の水準も、大きく低下してるとしか言いようが無い。

それと、吹奏楽の演奏規定が厳しくなり、作曲家もそれに沿って、音域の制限や、時間の制限などにしばられて、自由な作曲に、水を差す事になった。

愚痴ってもしかたないが…

それで、もう1曲、1975年の課題曲から、
吹奏楽のためのシンフォニック・ポップスへの指標」 河辺 浩市作曲を紹介したい。

こちらは、はじめてと言っていいかもしれない、吹奏楽としても音楽的ポップススタイルを編み出した作品。
これが、吹奏楽独自のポップスと言って良いだろう。

大変すばらしい作品。
鉄腕アトムの曲に似てるって話も(笑)


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