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吹奏楽の有名な作曲家 6 吹奏楽の話35

吹奏楽の有名な作曲家 6 吹奏楽の話35

ジェイガーの3回目。
1978年の吹奏楽コンクールの課題曲に「ジュビラーテ」という曲がある。
吹奏楽連盟が海外の作曲家に委嘱した曲で、この時はマクベスの「カント」という曲もあった。

ジュビラーテの方は非常に優れた作品で、コンサートでも取り上げられるような音楽でもある。

ただ俺がこの曲を初めて聴いた時は、ホルストに近い音楽だと思った。
その第一印象通り、作曲者本人がホルストから影響を受けたと、解説で語っていた。

俺はこの時非常に疑問を持っていた。
これだけ有名な作曲家が、なぜこの時点でホルストに影響を受けたなどというのだろうか?
もしかしたら旋律をパクった?のかとさえ感じた。

このジュビラーテという曲は、中間部が緩徐的に作られていて、これも作曲者が、日本人は中間部が穏やかなものを好む…ということで、あえてそうしたと語っていた。

この緩徐部に入る前に、一発のドラが鳴る。
当時としてはこれが曲者だった。

あんまりドラなんてそんなに置いてる学校はなかったし、他の楽器で代用できるものじゃない。
仕方なしこのためにドラを購入する学校がたくさんあった。
当時話題となった事件だ。

ドヴォルザーク新世界よりでも、たった一回シンバルの部分があるが、それも大胆に鳴らすならいいけれど、控えめにちょこっとだけ鳴らすものだから、そんなのあってもなくてもいいだろ〜って感じなんだけども、このドラも同じような使い方をしてる。
こっちの方がドボの真似したんじゃないか?って(笑)

いずれにしてもジェイガーは、自身のどの曲でもドラを使用してるから、この曲でも使っちゃったんだろうなと思う。

とはいえこの音楽は、俺が高校に入って初めて吹奏楽で課題曲というものを知り、素晴らしい音楽だなと感動した曲の一つだ。

この年、俺の学校で取り上げた課題曲は、残念ながらマーチだったが…

この曲の演奏は、各学校によってテンポがまちまち。
その理由は、課題曲として少し演奏時間が長く、5分近くかかってしまうことが理由。
そのテンポで演奏してしまうと、自由の時間を有効に使えない。
ということで、あえて速く演奏する学校が多数ある。

今回ここで取り上げた演奏は、東京佼成ウインドオーケストラのお手本の演奏で、本来のテンポはこれが正しい。


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