自分の都合だけの上司 会議5
4月20日の夜勤明けの会議は、職場を良くするためなんかでやった会議ではないと最初に書いたけど、本当にどうしようもない上司だなと思う発言の数々があった。
繰り返しになるが、元請け会社は全国に広がる焼却炉の管理などしているが、今年に入ってから30件以上の労災を引き起こしてる。
分かってるだけで30件以上で、ひた隠しにしているものも入れたらおそらく軽く50件以上あるんじゃないかと思う。
少なくとも過去に俺の支所ですら、10件以上の労災隠しがあるから。
それかける全国だと100件以上の労災隠しはやってるだろう。
その話をしちゃうとかなり脱線するんで、この会議の話に戻すが、そもそもこの班長会議は、昨年の12月に行われる予定だった。
例の先輩の件で大揉めしてた時に、ちょうど PC の画像の件で、H班長から俺に対してとんでもない発言があった。
それは、元請けのさらに親会社が管理してる修理業者の監督が来て、これから修理する箇所の写真を撮ってあるはずだけど、その画像がPCのどこにあるか?と 、H 班長に確認しに来た。
夜勤との交代の朝で、ちょうど俺が職場に来た時に、PC内のその写真をH班長が探していた。
そして俺の顔を見るなり、ピクチャーホルダーに入ってないんだけど、どういうこと?と、さも何か自分が取り決めて管理してるような口ぶりで言った。
実はこの言動に俺が腹を立てたのは背景がある。
昨日の B の件でもそうだが、この施設は故障やトラブルなどがあっても、他の人間に説明などしないし、新しいことを発見しても、教えようともしない。
それで俺が全体のスキルの底上げを図るために、故障箇所は必ず写真を撮って、共有 PC にアップして、全員に開示することとした。
それなのにこの H 班長だけは俺の提案に従わず、故障箇所があっても口で言うだけで、チンプンカンプンな部分が多かった。
さらに昨年はじめ OS のアップデートがあって、今まではピクチャーホルダーに自動的に取り込まれていたがそれが、なぜかできなくなってしまった。
それで決まったフォルダを作って、そこに集めようねっていう話になってたのに、この男はそれすら忘れていたわけだ。
そのHが、親会社の監督から言われたってことで、さも自分は普段から管理していて、俺たちの写真のアップの仕方が悪いかのような言い方をしたので、普段 PC に触りもしないくせに、何を言ってるのかと、ムカついたわけだ。
俺が施設ホルダーの中に入ってるだろうと見つけたが、H 班長の班は班長だけでなく、残りの班員も何かあっても写真一つ撮らない。
そのくせ他の班がトラブル対応した時など、写真はどうした?などと口走っている。
マジこいつらはどうしようもないよ。
それで昨年11月に、先輩の件で所長と話した時に、 H 班長の非協力的な対応は問題だと意見したのだが、その時所長は、班長会議をやって直接話せばいいと言ってきた。
これは自分はそういう面倒なことに関わりたくないから、自分で話せよってことだ。
無責任だよ。
それで俺が来年1月からやりましょうと提案したら、年内のうちから始めた方がいいと、12月からやると。
言い出したのは所長だよ。
それが結局12月にも開かれず、今年になってもずっとシカトで、今班長会議が開かれたのは、そういった前向きなわけではなく、自分のケツに火がついたからだから。
会社の安全部に文書提出を求められて、さもやってるふりで、やむなく開いた会議だから。
先週になるがどういう目的でこの会議を開くんだ?と俺が所長に質問した時に、災害が多いことと、普段から問題がある部分の話し合いなどと言っていたが、そんなこと心にも思ってないわけだよ。
このまま愚痴ると、永遠に愚痴ってそうだから先に進む。
安全部から提示されたボイラー災害の類似災害については、この前書いたので割愛する。
そしてもう一つ点検口などの扉に手を挟んで、負傷して労災になったケースがあった。
その話についても、類似災害の確認と対策などについて、出してほしいと言われた。
この類似災害などについて、調査して提出するっていうことも、実は俺は今年2月の段階で、労災が18件を超えたところで、所長に、そろそろ安全部から言ってくるから、準備しといた方がいいと、進言しておいた。
なのに後手後手で、たたき台の資料の何も作っていなかった。
こんなで所長をよくやってられるなと思う。
俺は少なくとも、その昔のことになるが、大企業で安全委員会の委員をやってたから。
だから言われて慌てることがないように、事前に言ってやったのに。
その類似災害について、H 班長から、焼却炉内は圧力が外部よりも低くなってるので、扉が引き込まれるように閉まるから、手などを挟むと大怪我につながるという話があった。
実際運転中にマンホールを開けることなんてないんだよ。
それでこの話は却下。
却下なんだけどあーだこーだとまた話を膨らましてさ。
何で他の案を出すとか、頭を切り替えられないのかね?
今回は手や足を挟むっていうところが問題になってるわけだから、そういう場所が焼却炉のどこかにないかな?と俺は考えた。
そういえば先々週俺が休んだ時に、コンベアの清掃があったのだが、その清掃でカバー蓋を着脱するときに、指を挟みそうになったという話をメンバーから聞いた。
これは、清掃をしやすくするために、コンベアのカバー蓋の一部を開放して、そこに清掃した灰などを入れて、運搬させる方法を、俺が事前に提案し、その通りカバーを外して作業することになった。
それで俺がこの話をした時、メンバー全員が揃っていて、しっかり聞いてた。
俺はこのカバーは重量があるために、コの字型の取っ手を取り付けて、2名で外せるようにしないと駄目だと最初から所長に言っていた。
コンベアの一部分を切断して、掃除しやすくするための点検口を所長自身が作ったりしていたから、穴を開けるくらいは出来ると、所長が自ら言っていたのに、俺の提案を無視して取っ手もつけず作業を強いていた。
それがだ、こちらから提案したことをシカトしておいて、危ない作業をメンバーに平気でやらせていたのに、それはいいアイディアだと今度は即採用。
この案だったら簡単に改善が施せるし、何より安全部からせっつかれてるから、すぐに提出できる。
そもそも、どこにどんなふうな取っ手をつけるかだとか、大体は俺と話がついていたものだし。
どこまでで自分本位のやつなんだと思った。
そんな取っ手など付けたって、みんなの安全のためにやるんじゃない。
安全部から言われたから、手っ取り早く提出できる改善はないか?って思ってただけだから。
百歩譲ってそれを採用しやろうとするんだったら、そんな危険な作業やらせてすまなかった。できるだけ早く取り付けてあげればよかった…って反省の言葉があってもいいだろ。
あ、この男は、すみませんと言う言葉は知らないんだっけ。
一応記録で残しておく。