吹奏楽の有名な作曲家 5 吹奏楽の話34
ロバート・ジェイガーの2回目。
ジェイガーの名曲は、やはり脂ののった古い作品に多いと思う。
俺の話をしておこがましいが、自身の経験から、作曲や詩が充実して書ける時期というのがあると思う。
その時期は、様々な作品が、絶え間なく湧き上がってくる。
そういった時期に作られた作品は、作曲家の経験年数問わず、優れた作品が多い。
またそれは作れる時間にもよるのかもしれない。
寿命が短かったモーツァルトなどは、その人生の中で濃厚な作品を残した。
今日はジェイガーの交響曲を。
1963年秋に作曲され、翌年のオストウォルド賞という、吹奏楽の優れた作品に贈られる賞を受賞。
審査員全員一致で、この曲に投票したと言う逸話がある。
交響曲と言う音楽は、やはり聞く側にも、それなりの知識が求められる音楽。
それだけ芸術性が濃く、作曲する側としても、様々な音楽的知識を要す。
音楽が出来るといっても、誰でも作れるものでは無い。
そういう芸術性の高い音楽を、吹奏楽という世界に持ちこんだ、第一人者といえる人だと思う。
中でも第4楽章は、かつては吹奏楽コンクールでも、頻繁に取り上げられた。
ジェイガーの作品の中でも、特に優れた作品と言えると思う。