これ、ほんと何回もここに書いてます(笑)
またかよって人もいると思う。
でも、そうでない楽しみな人もいるので、またまた公開します。
俺は何回か入院してる。
そのうちの、薬のアナフィラキシーで、意識が遠のいて救急車で運ばれた時の事だった…
入院して少し経った時、だいぶ元気になり、退院出来るかと思ったら、今度は血糖値が高いから退院させられないときた。
やれやれ
俺は食事は制限されてるだけだし、けっこう身体は元気だから、やる事もなくてね…
昼間はずっと本を読んだり昼寝したりしてるから、夜は眠れない。
それで、何をするでもなく、病室にいるのも退屈だったので、今は入れないが、当時は入れた屋上に、深夜までにいる事が多かった。
俺の病室が三階で、ここが最上階。
屋上と言っても、二階の上にある形式だったので、そのまま階段を上らなくても、廊下の突き当たりの暗い重い扉を開けたら、そこが屋上って感じだった。
この屋上、他の人達も利用してる。
たまに深夜の屋上で誰かにあったりする。
ちょっとギョッとするぜ…(笑)
この病院は駅前の繁華街にあり、比較的近くのビルの広告灯などで、夜も明るく照らされている場所だった。
病院は三階建だから、そんなに高い建物でもない。
その屋上でいつものように外を見てると、 救急車が入ってきた。
ここは救急病院なので毎日こうして救急車がやって来る 。
いつも、ぼんやりそんな救急車の様子を見ていた 。
ストレッチャーに乗せられた患者を見下ろして、俺もこんなふうに運ばれたんだな…と思った。
それで、この日も深夜2時頃、屋上で外を見てると、いつものように救急車がサイレンを鳴らして到着した。
停止すると後ろのハッチが開いて、 救急隊員がストレッチャーを下ろし、同時に、ふらふらと千鳥足で、いかにも酔っぱらった中年の男が車内からでてきた。
その男は、ストレッチャーに乗るのを嫌がって、けっこう大声で救急隊の人ともめてた。
しばらくのやり取りの後、説得されるように、その酔っぱらいはようやくストレッチャーに乗った。
俺はこの光景を、屋上から上半身を乗り出して見下ろしてた。
何やってんだ、しょうもねえな〜なんて一部始終を見てた訳だが…
男はストレッチャーに寝かされて、救急隊員が肩を押さえつけるように仰向けに寝かされた。
すると、仰向け寝かされたこの男が上を見たと同時に、俺と目が合った。
その途端、この男は酔いが冷めたかのように、かなり慌てて俺の方を指差して、救急隊の人に
「幽霊だ!幽霊がいる!本当だ!」
と叫び、ストレッチャーから下りようと暴れはじめた。
だが、さっきの騒動もあり、酔っぱらいだから誰にも相手にされないで、そのまま無理矢理押さえつけられ、院内に運ばれていった…
俺を幽霊だと思ったのか…
無理もない、こんな深夜の屋上に人なんてさ…(笑)
すごい恐怖な体験だったろう…