会社での恐怖体験 1
会社での恐怖体験。
まずは、若い頃転職した設計会社での話し。
CAD設計をやっていたんだが、お客も納期納期でかなり煽ってきてて、俺もまだ腕も未熟だったから、残業が続くことがあった。
この事務所は、結構ボロいアパートの一室で、俺が入社した時から、幽霊が出るという噂があった。
大体一人で残業している夜とかに、誰かの足音が聞こえるとか、扉が勝手に開くとかそんな話だった。
それである晩、後輩と二人で深夜まで残業していた時のことだった。
この事務所の間取りは部屋が二つあり、営業と設計の部屋だったが、間に一枚の扉があった。
夜中に、その扉がガタンと音を立てて、勝手に開いた。
俺も後輩もこれには驚いた。
後輩はすごく怖がって、もうこれ以上今日は仕事できないと言い出して、家に帰る支度を始めた。
深夜も1時を過ぎると終電もなくなって、会社の社用車で帰宅するような感じになってた。
車の鍵は営業の部屋にあるのだが、その勝手に開いた扉を通って行かなければならないので、後輩もどうしよう〜と言う顔で、俺に取って来て欲しいと、無言の眼差しで言っていた。
それでしょうがないなぁ〜と、俺が車の鍵2台分を営業から借りて、部屋に戻ってきたその直後だった。
なんと大音量で音楽を流している車が、事務所の外を通ったのだが…
それがあの有名な、悪魔の子供の映画、オーメンのテーマ曲だった。
後輩はこれを聞いた瞬間、慌てるように、オーメンだ!怖い怖い!を連発してて、一瞬外へ出るのも躊躇していたが、音が遠ざかると、逃げるようにして、勝手に先に帰ってしまった…
それにしても、深夜に大音量で聴いたオーメンのテーマは、かなり心臓に悪い(笑)
俺もさっき勝手に扉が開いたことといい、なんとなく、薄気味悪い気持ちだった。
これらが何か共通性があるのかといえば、全く無関係だろうが、こういう時にこういうタイミングで、こんな風になることもあるんだなと、ちょっと思いがけない、おかしな体験をしたなと感じた。
会社での心霊体験は、まだいくつかあるので、アップして行こうと思います。
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