和田アキラ – 「Yellow Moon」
2018年暮、和田アキラさんが急病の為入院。急遽全日程をセッションへ振替公演となったが、その後回復の兆しなく。
それで、どうしたのかと心配してたが、ネットでは脳梗塞って話があって納得。
うちのお袋も7年前に脳梗塞やって、体は大丈夫だったが言葉がうまく話せなくなって、いまも口が重い。
民謡の師範で歌えなくなり、一時はいろいろ思う所もあった。
和田さんはおそらくはギターが弾けなくなったのだと思う。
神様は酷な事をする。
必要な人の部分がこうして奪われていく。
なんとも人の運命とは、遣る瀬ないものだと思う。
それで、この和田アキラさんの「Yellow Moon」という1984年のアルバムを聞いてみる事にしたが、これがすごかった。
この年齢までいろんな音楽を聞いてきてるから、耳が馬鹿になって、慣れきってしまっているのが現実。
それが、このアルバムはすばらしく新鮮だった。
とくに冒頭のTHE SILVER THAW(霧氷) は、ストリングス主体の、ギターはおまけ?って感じさせえする、ようするに和田さんがギタリストではあるが、でもやりたいのは自分の音楽をやりたんだという、そういう姿勢を感じる。
深町純さんがほとんどのストリングスアレンジをやってるようだが、フュージョンとしてのアレンジが最高だと思う。
プリズムの面子でこの音楽をやることが、やはり和田さんのアルバムではあるが、プリズム魂を感じた素晴らしい作品だと思う。
和田さんがもう一度、泣かせるギターを演奏してくれる事を祈る。
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カテゴリ:アート・文化