親との確執

詳しく書かないが、俺は親とはかなり確執がある。

30年前に、両親が相次いで病気になり、妹は2人いるが嫁いでるので、仕方なく俺が勤めてた大企業を辞めて、親の介護に戻って来た。

それからの問題が大きいが、その前からも色々あった。

過去から親にはいろいろ酷い仕打ちをされてるが、まあ、育児放棄の母親だったので、どうしようもない家庭だった。

父親は職人でギャンブル三昧。

家はゴミ屋敷さながらだった。

おふくろは自分の趣味の芸事をするのに金を工面するんで、仕事をかけもちし、家庭などどうでもよい人間だった。
学校の授業料よりもそっちに金をかけてたからね。

俺は大学も付属校で、進学クラスにも入って、頑張って勉強してた。
学部も試験で通って決まってたのに、入学金を支払わないと言われて、進学は断念するしかなかった。

そこでこれまで受験で頑張ってきた気持ちも折れ、折れたのはそれだけでなく、親との関係も折れた。
寮のある会社ならどこでもよかったので、適当に就職した。

同居して面倒見てるが、これだけ家族をないがしろにして、子供の他、孫の事もそっちのけの人は、なかなか居ないと思う。
自分の娯楽だけを求めて、挙げ句の脳梗塞でさらに何もせず、面倒を掛けら続けてる。

リハビリもしようとしないし、親父は親父で、職人だから退職金がないからと、積み立てていたお金をギャンブルですべて使い、それがバレて離婚寸前だった。

体たらくな人間としか思えない。

そんな人の為に、なんで自分の時間を割いてまで、面倒みないとならないのかと思う。

以前に、俺が親を、こいつらは…と言ったら、猛然と俺に食ってかかってきた御仁がいた。
親にしてもらってきた事に感謝しろ！とまくし立ててた。

感謝って？

高校時代、親が夕飯を作らないから、俺が妹の夕食を作って食べさせてた。
その時に、なんだか俺は胸の中に穴があいてる気がしてならなかった。
妹から、おいしかったと言われたら、どうしてだか悲しくなった。

今日も台所で、皿洗いしてて、ふと昔の事を思い出した。