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思わぬ展開

思わぬ展開

8月1日の今日から、S 君とアホのH 班長が、別の支所に実務研修に出たが、S 君がここを出て行く前に同じ班のCについて、教え方は全然なってないけれど、それなりに焼却炉の温度調整や、色々な操作ができると語っていた。

確かに最近の C は、後輩も二人新人が来て(こいつが面倒を見てるかどうかは分からないが)、相変わらずのらりくらりだが、なんとなくやってる様子も見える。
それに、第二種電気工事士の免許を持っていると、この前試験を受けた俺に言ってきて、こんな奴が試験に合格するはずがないと俺は思ってるが、真実ならそれはすごいなと思う。
持っている資格などは、履歴書に書かなければならないし、書き忘れても、そうした免許は会社の方に報告しなければならないことになっているが、この男が電気工事士の資格を持っているなんて、誰も言ってなかったものだから。

でも、それなりに学習能力があり、それなりに考える力があって、仕事もそれなりにこなせるのかもしれないが、気配りだけは最低だよなと思う。

この男Cは、以前俺の班でキャリア半年頃、面倒見た時に、気配りが全く出来ず、積極的に覚えようという姿勢もなく、56歳で前の会社を追われてここに来て、こんなんでいいのだろうか?って俺は思ってた。

その日やらなければいけない仕事は、メモをし確認しながら、確実に行うようにと、56歳にもなる人間に言うことじゃないことを、俺は言いながら、なんとか指導してきた。

それでも、日報の抜けも毎日あるし、その他書かなければいけない書類は、日に7〜8枚あるけれど、どれか必ず抜けてるという状態だった。

書かなければいけない書類は同じだし、計器類のチェックも、書いた後確認すれば抜けるって事はない。
特に点検項目などを抜けたら、それはまずいことでしょう?
ちゃんと点検してるの?って思われるからね。

特に新人が書かなければいけない、引継ぎ日報のお決まりのフレーズだとかがあるけれど、そういうのですら、きちんと書こうとしてなかった。

それで俺はあまりにも酷いので、もう書かなくていいと、怒り気味に言ったら、まあ普通だったら、今後間違えないようにしますからすみませんとか言って、そのまま引き続き、そもそも自分の係なのだから書くものだよ。
けれどこの男は、あーそうですかと、それらの記載を全て放り投げた。

ところが施設の夜間灯の点減とか、何度言っても必ず忘れがある。
どこの夜間灯を、いつ点灯し、消すか、決まってるのだから、メモしておけばわかるわけだよね。

そういった努力をまるでしない人間だから、まあこいつはどうしようもない人間だと、俺もサジを投げた。
言ってみればさ、出来ないからやらなくていいって言われたら、そうですかって放り出し、これをやれって命令したら、それもきちんとやらない。

そういうやつは、どこに行ったって、使い物にならないよ。

それでもってCは、場内の故障箇所の修繕に行く時も、俺が道具を両手に抱えて持っていたって、手伝おうという素振りもない。
気配りに欠けると言うか、人間的な思いやりの心を持ってないのか?と思う。

それどころか、修繕箇所2箇所をハシゴしてやる時なんかも、Cは一箇所目に道具を置いてきてしまって、道具はどうした?と言うと、どこにあるかわからない…と言った始末に負えない事もあった。

まともな会話ができないのかと言うと、そうじゃないし…

それで、Cが前にいた班の班長に、その話をしてみたら、やっぱりのらりくらりではっきりせず、やる気があるんだかないんだか分からず、飲み込みも悪いって話だった。

だが他にこれが決定的な話で、どうも大きな交通事故を起こしてて、高次脳機能障害なんじゃないかっていう話だった。

この話は俺も本人に直接、あとから聞いてみて、事実だと分かったことで、一週間以上自分の記憶が戻らなかったと言う、大きな自動車事故だったらしい。

それにしても、これは仕事だし、そういう事情だから書類に抜けがあっても、仕方ないという話では通らない。

それであまりにも酷いから、次長にCの勤態について話をしてみたのだが、思わぬ返事が返ってきた。

それは、あんまり文句ばっかり言ってると、Kさんみたいになっちゃうよ〜っていう一言だった。

この意味は結構複雑な意味で、今、俺の班にいるKさん53歳が、3年ほど前にパワハラで問題となり、班長を降格する条件で、クビを免れると言うことがあった。

Kさんは、結構口うるさく後輩にあだこうだ言ってて、今の俺がそんな風に、所長や次長の目に写っていたってことなんだなと、俺は解釈した。

あんまりそういう事を言ってると、パワハラで、今度はあなたの番だって言いたかったんだろう。
少なくともこの時はそう思った。

でも、この話にはちょっとその前の新人社員の話があって、一昨年の2月に俺が面倒を見た新人も、その年の6月に辞め、同じ年の9月に面倒を見た新人も、翌年の2月に辞めるという事態が起きている。

最初の新人については、そいつの親御さんの具合が悪く、兄弟で交代で面倒を見ることになって、比較的時間の取れるこの仕事に転職してきたということだった。
それが親御さんが亡くなったのを機に、安月給のこんなところは見切りをつけて、すぐに転職していった。

もう一人は最初っから、ちゃらんぽらんな若いやつで、全く真面目に仕事を覚えようとしてなかった。
事あるごとに、ここの給料は安いとこぼし、自分で何かしらの事業を起こすための、基本的な資金ができたら辞めると吹聴していた。
安月給だから貯めるなんて無理だよ(笑)

それでだいたい半年勤めて、こともあろうに、退職代行に頼んで、何の挨拶もなく辞めていった。

仕事してる最中、隠れてスマホばかりやっていたし、どこかに電話もしていたし、全くどうしようもない奴だった。

最後もやっぱりなと。

実際に一緒に仕事をしていれば、この人間たちがどれほどやる気があるのかとか、一目瞭然なわけだ。
こいつはどの程度ここに勤める気があるのか?っていうのも、なんとなく感じられる。

一緒に現場に出てない上司なんかに、そんなのは分かるはずがないんだよ。

けれども事実として、俺の部下が2人辞めたってことだから、当然俺の管理能力を疑問視されるわけでさ。
運がないと言えば運がないのかもしれない。

俺の話をすり替えて、上司の話をするわけではないが、そもそも上司自体が、教育についてはすべて俺たちに丸投げで…
と言うか、上司たちが自宅にいる休暇や夜に、施設で問題が起きても、いちいち連絡してくるな、事後報告にしろ!
と言う、体たらくの上司。
何かあれば、俺達が責任を取りたくないから、連絡してきて上司の指示のせいだと言うつもりだろう!と、とんでもない事を言う、バカ者上司達だからね。

だから仕事なんて放っておけば、そのうち出来るようになるだろうっていう、いい加減な人任せの算段だから。

この会社は、入社試験もなく、満足な面接もなく、適性試験もしないで、誰でもかれでも入れちゃって、後は現場の人間が、教育から何からやれよってとこ。

今だって、発達障害うつ病に、そういう奴が班長に抜擢され、元請けだからと偉そうにして、突然ヒステリーを起こして、下請けの若いやつを怒鳴りつけたりしてるんだから。

いい加減な採用しかしてないのに、そういう責任はどうなるんだと言いたいよ。

俺より次長は14歳も年下だし、この業界のいい加減な上下関係しか知らない。
元請けからパワハラを受けてる、下請けの後輩のことも、同じ下請けから派遣されてる次長なのに、積極的な対応など何一つない。
所長に嫌われないようにと、保守的なことばかりしているんだから。

残念ながらそんな次長の姿は、みんなに見透かされてる。
どうせ所長がこぼしてることを俺に伝えただけだろ。
モラルの件で、未熟な者に説教される覚えはないんだよ。

これまでの話はこのぐらいにして、この先の展開なのだが…


前の班から引き継いだら、また施設内の夜間灯などが、点いていなかったり消えてなかったりが繰り返されてる。
それはC のいる班で、ローテーション表を見ればわかるんだけど C の係なんだよね。
またかって。

昨日昼間、Kさんと制御室で話す時間があって、ひょんなことで、Cのいる班から引き継いだら、また電灯が点いてなかったって話になった。

するとKさんが思わぬ話をし始めた。
電灯については、実務作業ではないから、そのことについて、点けろ消せだの言うのは、パワハラに当たるってことだった。

何、その話?

ちょっとびっくりしてKさんに突っ込んで聞いてみると…

Kさんが例のパワハラ問題を起こした時、Kさんの行動について、あーだこーだとお偉いさんから、よってたかって言われたらしいが、その中に、Kさんが電灯の点減について、やってないから注意をしたって話があった。

その注意について、そういうことはする必要がない注意だと、言われたってことだった。

夜間灯は、周囲に住む住人から、昼間も夜間灯がついてるのは電気の無駄遣いだとか、クレームがあった。
しかし夜の点検の時とか、夜間灯が点いてないと困る場合もある。
それできちんと時間に、点減することを決めたわけだ。

言う必要のないことでは決してないんだよね。

おそらくは吊るし上げ会議だったし、もうKさんを是が非でも辞めさせるためのものだったから、そういう因縁をふっかけられたって事だろう。

俺はそういう事情があったとは、全く知らなかった。
次長が俺に注意したのは、Kさんを辞めさせる会議の時に、その話が出たので、同じことで俺が文句を言ったものだから、そう話したのだということがわかった。

全く意外な話に、なんとなくこれまで漠然と思っていたことが、ストンと胸に落ちた。

自分の思いもしないことが、まだまだたくさん、この他にも隠れたものがあるんだなと思った。