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日常の自分を綴る

学校での恐怖体験 2

学校での恐怖体験 2 

俺が高校生のときの話し。
吹奏楽の合宿で、男子は柔道場で寝泊まりをしてた。
寝具はレンタルだった。
昔の話だけど、けっこう臭い柔道場で、よく寝てたと思う。

だいたい2泊から3泊してたと思う。
その頃、夜に校舎の戸締まりを担当する事になった。
遅くまで練習してたので、管理人さんも先に帰宅するってことだったので。

この学校にも、つきものの怪談の話がけっこうあって、決まって戸締まりの見回りの前に、誰かがそんな話をし始める。
それでみんなビビって、震えながら見回りにいった。

それは順番制で、後輩が先輩も来てくれというものだから、そのとき最高学年だった俺たちも、巻き添えで見回りに行く事になった。

ちょうど俺の番に当たった時に、同じ学年のやつと後輩の三人で行く話になってた。
深夜も23時を過ぎて、時間になったので集合場所の部室に行くと、すでに同期のやつがいたのだが、部室にあったレクレーション用のソフトボールのヘルメットと、バットを持って準備してた。

これには大笑いだった。

幽霊に備えてって事だと。
幽霊にはバットは通じないよな(笑)

でもやつにとっては、かなりの深刻な状態で、そんなビビリだったなんて、普段の総務でがんがん怒鳴って指示をしてる姿からは、想像もできなかった。

3人揃って出かけた訳だが、誰が一番先にいくかとかで、かなりもめた。
結局、そういうの平気な…って訳ではなけども、俺が一番先頭ででかけた。

3年間何回も見回りがあったが、過去にはちょっと不思議な事があったりした。
その話はまた今度で…

3人で一通り校舎の戸締まりを確認して部室に戻った。
それから就寝するのに、柔道場へ戻ろうとしたが、その時に、父兄からの差し入れでお菓子があった事に気がついた。
それで、見回りやったからご褒美いいよな…って事で、差し入れを3人でちょっと食べて、あとは柔道場でたべようと、クッキーを手にもって部室を後にした。

柔道場までの暗い通路を歩いてて、突然に、ビビリの同期が、わー!っと大声を上げた。

その声の方が、かなりビビったぜ。

どうした?と聞くと、黒い物体が…と話し始めたと思ったら、急に笑い出した。

何がなんだかわからない。

それで、おさまってから、なんだよ?と聞くと、部室から持って来たのは、オレオの黒いクッキーだった。

そいつはそれを床に落としてしまったらしく、転がっていったので、拾おうとしたら、そのオレオが床から壁を上がって行ったので驚いたって事だった。

暗くて良く見えなかったが、よくよく見たら、それはクッキーじゃなくて…

ゴキブリだった(笑)

なんだそりゃ…って三人で笑った。
そんなお話しでした(笑)