職場での心霊体験
過去からは、この会社が3回目の転職なのだが、一番心霊体験が多いのもこの焼却施設。
もうあと10日で退職なので、少しそんな思い出を書いてみようかと思う。
足がある
ゴミ土を投入するホッパーのステージ周りは、クレーンからこぼれ落ちた汚いゴミが散乱する。
その清掃を、必ずクレーン担当者は最後に行う。
竹ぼうきで大雑把に掃ける部分もあれば細かいところは、短いほうきを使って、ちりとりで取ったりしなければならない。
そのちりとりで床面のゴミを取りながら、一生懸命清掃している時だった。
そういった時には、ずっと下を見ているわけで…
ほうきとちりとりで掃き進めているうちに、突然自分の目の前に、自分の方に向かって立っている人の、足の靴から膝が見えた。
確かに安全靴のような、黒い靴を履いていた。
驚いて顔を上げるとそこには誰もいない。
背中がゾクッとした。
その話は仲間うちでも見た人がいて。
焼却施設だから、もしかしたら身元不明の遺体が紛れていたりして…