ブリブリの日常的な感じ

日常の自分を綴る

自作詩 「まるで馬鹿者」

「まるで馬鹿者」
        
愛しい人を
瞼に浮かべ
冬も近い午後の街を
さまよい歩く僕は
まるで馬鹿者だ
        
雑沓の中を通り過ぎる
香水のにほいが
綻びた外套に跳ね返り
彼女を思い出す僕は
まるで馬鹿者だ
        
そのまま歩いて
白い息を夜空に吹きかけ
もう一度恋をして
彼女の名を呼ぶ僕は
まるで馬鹿者だ


※ 20代初頭の若い頃の詩です。