現代音楽の鑑賞の仕方 1
たまには真面目な話。
現代音楽と言っても、それこそ種類がたくさんあって、初期といま時分の曲では、また様相が違ってる。
ただ、現代音楽の大事な部分としては、緊張感が基本的な鑑賞ポイントとなる。
12音音楽が出来てから、無調性というのと、調性なしってのに分類される。
これ、鑑賞オンリーのクラシック通の方でも、ほとんどの人が理解してないと思う。
もちろん、鑑賞もできるし、分析もできる。
聞けるんだけど、なんかわからないって感じで。
おそらくは、作曲の心得があっても、現代音楽が作れない人は、この部分をきちんと理解してないからだと思う。
でも、それは本当に簡単なことで、無調性というのは、調性が無いんじゃなくて、一つの基本となる調性上に音楽を構成してないという話。
たとえば、調性がある音楽では、その調性に支配されてるので、別の調性に移るのにも、関連してる軌道を進んでいく。
で、無調は、12音の音のそれぞれが、全部違った和声をもってても、大丈夫って話になる。
だから、普通のCの和音を使っちゃいけないとか、そういう問題じゃなく、Cの次に、A♭とか、通常では連続しない和声を組み合わせて、同じ調性を取らないように作曲する。
例としては、三善晃さんの「交響三章」とか。
https://youtu.be/Ru-dqePg3_I
この曲は思い出の曲で、高校生の頃初めて聞いて、こんなすばらしい音楽がこの世にあったのか!と感じた。
現代音楽では俺がダントツ好きな曲。
調性無しとは、文字通り、そうした和声すら自由に作り上げてるもの。
例としては、三善晃さん繋がりで言えば、「レクイエム」とか。
https://youtu.be/gWV3ND0iAls
この曲もまた凄すぎる曲で、まさに三善さんは本当の天才なんだなと感じた曲。
youtubeではスコアも見られる。
どちらのスコアも俺は持ってるが、クラシックファンなら持ってて当たり前って感じの、かなりポピュラーな(かな〜?)音楽だと思う。
これら、比べてみると、クラシック音楽好きの方だったら、おぼろげにでも理解することができると思う。
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