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職場での心霊体験 4

職場での心霊体験 4

鏡に映る霊

これまでは音や、身体の部分的な足や、影でしたが、いよいよ人が霊として現れました。

ちょうどパッカー車がゴミを運んできて、ゴミを溜めるゴミピットに、ゴミを投下していきますが、毎日何台ものパッカーが入ってくるので、それを誘導する人が、シルバー人材センターより来てました。

俺たちはクレーンの係で、パッカー車がゴミを捨てている時に、バケットを誤ってぶつけてしまうような事故があったので、その辺は慎重に操作してました。

それでパッカー車の状況は、モニターで確認し、なおかつ大きな鏡があって、それでパッカー車とゴミピットが、両方見えるようになっていました。

誘導係の人は、結構な年配者が多く、声を掛け合ってコミュニケーションを取り、円滑にやってました。

それでそのうちの一人の誘導員が、ある日突然来なくなりました。

入れ替わりが激しいので、特に気にもしてなかったのですが…

それがある日、他の誘導員と話をする機会がありました。
それで、そういえばあの人最近見ないけど、どうしたんですか?と声をかけてみました。
すると、いや実は癌が見つかって、あれよあれよという間に亡くなってしまったんだよ…と言われて。
なんだか自分も仲良くしてた人だから、ちょっと軽いショックがありました。

それからしばらくした、夜勤の時でした。
深夜帯だったと思います。

パッカー車の入ってくるプラットフォームを映している鏡に、何か写っているのが気がつきました。
それは、紛れもなく人の姿です。
プラットホームに立ってます。

あれ、何だろう?こんな夜更けに…そう思ってよくよく見ると、なんと亡くなった誘導員の方です。

これには自分もびっくりして、再度見返しましたが、やはりそこに立っていてこっちを見ています。

咄嗟に、その人が立っている場所を、今度はモニター画面で確認しましたが、モニターには写っていません。

何か変だなともう一度鏡を見ると、やはりそこに立ってるんです。

多分俺に、あの世に行く前に、挨拶に来てくれたのかな…と思いました。

もう1度モニターを見て、鏡に目を移すと、姿は消えていました。

なんとも不思議な体験でした。